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十勝トテッポ工房

http://www.toteppo-factory.com/

所在地 / 帯広

竣工年 / 2010年

用途 / 工場・店舗

構造 / RC造平屋

プロデュース / Kitayama&Company

グラフィックデザイン / Do Be Company

Location / Obihiro

Completion / 2010

Use / Factory・Shop

Structure / RC

Produce / Kitayama&Company

Graphic Design / Do Be Company

十勝トテッポ工房は、北海道ホテルの”はなれ”として位置づけられたケーキ工房です。敷地は、十勝鉄道の線路跡である、通称「とてっぽ通り」と呼ばれる遊歩道の北端に接している。

かつて、ケーキや砂糖の原料となる甜菜を運び、帯広市民の足としても親しまれてきた、十勝鉄道のイメージをモチーフとして、十勝らしさを体現する、ライフスタイル提案型ショップである。敷地全体を、「とてっぽ通り」の連続と捉え、敷地境界線を感じさせないシームレスに連続したランドスケープとなるよう計画した。

建築は、散策する人のヒューマンスケールを大事にし、周囲の緑に溶け込むようにしました。敷地中央に、3.5mに抑えたシンプルなボックスを配置した。南からの日射を遮り、風景を切り取る軒の深いテラスと、蓄熱体となる外断熱RCフラットスラブの躯体により、ケーキ工房としての穏やかな温熱環境を目指した。

外壁には地元産のカラマツ、内壁には普通型枠打放しに塗装とした。どちらも、あえて粗い目を残し、時とともに使い込まれて味が出てくるものとし、この場所に独特の質感を与え、上質な都市空間を創出する一助となることを意図した。南側テラス開口部は、庭との一体利用を可能とするため、3本引きの木製断熱サッシを特注とした。チーズやケーキの販売をメインとしたカフェと「とてっぽ通り」と一体化した庭は、遊休地となっていたこの場所を、再び、市民が親しむ場所へと再生する事ができた。

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